エンジニアだけどドイツに移住してみた

エンジニアだけどドイツに移住してみた

クラスメソッドでエンジニアとして働いている新井です。入社して4年目になるのですが、最近クラスメソッドヨーロッパへの転籍にともないドイツのデュッセルドルフに移住しました。今回はその背景や、移住にあたってやったことを記事にまとめたいと思います。
Clock Icon2022.08.22

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Guten Tag!!!

はじめての方は初めてまして。お久しぶりの方はご無沙汰しております。m(_ _)m

クラスメソッドでエンジニアとして働いている新井です。

クラスメソッドに入社して4年目になるのですが、最近クラスメソッドヨーロッパへの転籍にともないドイツのデュッセルドルフに移住しました。

デュッセルドルフはドイツ国内で一番日本人が多いまちで、アジアンマーケットや日本料理屋もたくさんあります。

治安も良くて結構住みやすいので、とても気に入っています。

今回はその背景や、移住にあたってやったことを記事にまとめたいと思います。

きっかけ

特にこれといったきっかけはないのですが、昔から海外に住みながら現地で仕事をしてみたいという思いがなんとなくありました。

昔バックパッカーをしていたのが影響しているかもしません。

バックパッカー時代はいろんな国に行けたけど、1カ国の滞在期間は少なく、もっと長期で住んでみたい思っていました。

去年の年末あたりに1on1で上司に相談したところ、すぐにドイツ在住でクラスメソッドヨーロッパ代表のしがひさんとつないでくれました。

ここら辺のスピード感はさすがクラスメソッドという感じです。

基本的にエンジニアやオペレーターの移籍は大歓迎でとの事だったので、そこからはとんとん拍子に進みました。

やったこと

移住にあたってやったことをリストアップしてみました。

What When Memo
部門長・人事部・労務部へ相談 行く前
航空券の購入 行く前
家探し1回目 行く前 住民登録ができる物件
新型コロナウイルスの陰性証明書やワクチン接種証明書(英語またはドイツ語表記) 行く前 以前はドイツ入国に必要だった
ドイツ側での雇用契約書の発行依頼 行く前 就労ビザの申請に必要
最終学歴の成績証明・卒業証明書(英語版) 行く前 就労ビザの申請に必要
アポスティーユや翻訳証明などの書類の発行 行く前 妻の帯同ビザの申請に必要
保険の加入 行く前 現地の健康保険に加入できるまでのつなぎ
携帯電話契約 行った後(3ヵ月以内) スーパーでALDI TalkのSIMを購入しました
銀行口座開設 行った後(3ヵ月以内) はやめにやっておくと良き
住民登録 行った後(3ヵ月以内) 就労ビザの申請に必要
健康保険の加入 行った後(3ヵ月以内) 就労ビザの申請に必要
外人局に労働ビザの申請 行った後(3ヵ月以内)
個人賠償責任保険の加入 行った後(3ヵ月以内)
家財保険の加入 行った後(3ヵ月以内)
家探し2回目 行った後(3ヵ月以内)
日本の運転免許証をドイツの免許に書き換える 行った後(6ヵ月以内)

重要なポイントだけピックアップして補足していきます。

部門長・人事部・労務部へ相談

今回はClassmethod JPからClassmethod EUへの転籍とい形をとったのですが、

  • 給与どうなるのか?
  • 日本の保険や年金はどうするのか?
  • 日本で支給されているPCやデバイスはどうするのか?
  • ドイツ側でビザが取得できるまでClassmethod JPとして在籍できるのか?

など、考えることは色々とあります。

通常とは異なるイレギュラーな調整が多かったと思いますが、対応していたただいた方々にはほんとうに感謝しております。

結果として、ドイツでビザが発行されてClassmethod EUに入社するまで、Classmethod JP所属のまま海外リモートワーク勤務で働いているという扱いにしてもらいました。

家探し

自分の場合は、最初の3ヵ月住む家とその後住む家の2回に分けて家探しをしました。

内見もせずいきなり長期で賃貸契約をするというの避けるためです。

1回目は、WunderflatsMixBやAirBNBを使い、家具付きの物件を探しました。

就労ビザの申請に住民登録が必要なので、そこだけ気を付けました。

当初ベルリンで探していたのですがいい物件が見つからず、デュッセルドルフにもオフィスがあるので、デュッセルドルフで探して決めました。

2回目は、ドイツで賃貸サイトの定番ImmoScout24を使い、ちゃんと内見して決めました。

まだ、ヨーロッパでの雇用契約を結んでいなかったため、内見リクエストもいくつか断られました。

最終的にはNeussの家具付きの物件を契約できました。

直接大家さんとのやりとりになるので、大家さんの家に伺って契約書を書くという体験ができて面白かったです。

また、不動産業者を挟まないので、仲介手数料や礼金など支払う必要がなく明朗会計でした。

家探しのポイントとしては、大家さんに信頼してもらうため、可能な限りプロフィール情報を書くことです。SCHUFAも取得しておくとなお良いです。

10月から新しい住居に移る予定です。

銀行口座開設

RevolutとN26で迷いましたが、自分はN26にしました。

口座開設にあたっては基本的にはアプリで完結します。

ただ、途中ビデオ通話でいろいろと作業させられたり、質問されるフェーズがあります。

英語でのやり取りも選べるのですが、あまり丁寧なコミュニケーションを取ってくれないです。僕も1回途中切断されました。(笑)

誰かに協力してもらうことはできません。ただ、何回もリトライできるっぽいので、めげずにやればいいと思います。

住民登録

こちらはビザ申請に必要です。

ドイツでは原則として、3ヵ月以上同じ場所に滞在する場合は2週間以内に住民登録をする必要があります。

現在はウェブサイト上で事前にアポイントメントをとることが必須となっているのですが、毎朝6:30に予約枠が解放されます。

ただし、現在は予約が取りずらいので注意が必要です。

自分も、日本に滞在しているときから毎朝20回以上確認してようやくアポイントメントを取得できました。

健康保険の加入

こちらはビザ申請に必要です。

英語が通じるとのことで、TKにしました。

ウェブサイトからフォームを入力後、1週間ほどで加入確認書が届き、3週間後ぐらいにカードが届きました。

書類がいつ届くのか不安だったぐらいで、特に困ることはなかったです。

外人局に労働ビザの申請

しがひの勧めもあり、エッカード法律事務所というところにサポートを依頼しました。

現在コロナの影響もあり役所が機能していないらしく、アポイントメントが取りずらいという状況が続いているそうです。

シェンゲンの滞在期限の3ヵ月を超えるのはさすがに嫌だったので、お金で解決しました。

こちらの事務所とは入国前からコンタクトを取っていました。

メールでのやり取りだけで、必要書類を事前に先方に送信しておけば、書類の精査とアポイントメント取得はやってくれます。

結果としては、指定された日時に外人局に行って30分ぐらいで申請が完了しました。金額は500ユーロぐらいです。

ちなみに自分は2年間の「就労許可付きの滞在許可書」取得するつもりでしたが、EUのブルーカードを申請をしてくれていました。

ITエンジニア不足なので優遇されているのかもしれません。これについてはメリットしかないのでラッキーでした。

個人賠償責任保険

ドイツでは日本に比べ、日常生活において賠償責任を追及されるケースが多いらしいです。

たとえば、マンションのエントランスのカギを無くしてしまった場合など、全住民のカギを変える必要があり、数千ユーロを請求されるなんてこともあったりするそうです。

自分はfeatherを利用しています。

ウェブサイトも使いやすく、英語対応ができるということもあって、featherを選びました。

毎月5ユーロぐらいのプランに入っています。

家財保険

個人賠償責任保険と合わせて、featherの家財保険に加入しました。

毎月5ユーロぐらいのプランに入っています。

QA

なんでドイツなの?

クラスメソッドヨーロッパの本社がドイツにあり、就労ビザが取得しやすいからです。(正確にはベルリンに本社があり、デュッセルドルフにもオフィスがあります。)

ただ、ヨーロッパでもリモートワークが基本なので、EU圏の居住者であればドイツ以外からでも働けます。

実際にスイスやベルギーから仕事をしているメンバーもいます。

ドイツ語しゃべれんの?

いえ。まったくしゃべれません。

「ダンケシェン」とボディーランゲージだけでなんとかやってます。

今住んでるデュッセルドルフは割と英語が通じるので、なんとかなっています。

コロナだいじょうぶなん?

デュッセルドルフではここ最近も毎日1万人以上の感染者がでていますが、街を歩いていてもみんな気にしている様子はありません。

トラムやバスなど公共の乗り物を除いては、マスクの着用を強要されたことはないです。

フリーマーケットや花火大会など割と密な場所にも行きましたが、マスクを付けている人は少ないです。

戦争の影響は?

ダイレクトに影響を受けるのは物価と光熱費の高騰です。

物価に関しては20%-30%ほど上がっていますし、光熱費に関しては今後1.5倍以上になりそうと予想されています。

次に借りる家の光熱費は2023年12月末まで既にfixされているので大丈夫ですが、今後の暮らしに影響がでそうです。

戦火で命の危機にさらされている人に比べれば大した影響ではないので、正直あまり気にしていません。

逆に、高騰するエネルギーコスト対策として、9 Euro Ticketというドイツ全土で電車やバスなどが乗り放題のチケットが開始されたりと、個人的には嬉しい面もありました。

仕事はなにすんの?

現在は日本側の自社サービスの開発業務をやっています。

Classmethod JPからClassmethod EUへの業務委託という形をとっています。

現在任されているタスクが結構重要なのでとてもやりがいがあります。

ただ、将来的にはドイツ側の仕事もやっていきたいです。

もともとドイツは24×365の運用業務をグローバルレベルで実現するために立ち上がりましたが、現在では受託開発、AWSのコンサル、SaaSの導入支援などいろいろとやっているみたいです。

他にもやりたいことがあれば、しがひさんがビジネスに繋げてくれるそうなので、楽しみです。

嫁さんはだいじょうぶなん?

だいじょうぶです。

妻も元々はフランスに留学にしていたこともあり、僕以上にノリノリでした。

現在の仕事もフルリモートだったので、移住後は業務委託契約に切り替えて引き続き日本の仕事をしているみたいです。

いつか日本に帰ってくるの?

いつか帰る予定です。

ただ、いつ帰るかはまだ決まっていません。

いちおう4年はヨーロッパにいれるっぽいので、飽きるまでヨーロッパライフをエンジョイしようと思っています。

日本に帰るなら次は福岡あたりに住んでみたいです。

老後は日本で過ごしたいのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今後移住を検討している方の参考になれば幸いです!

また、クラスメソッドでは、日本、バンクーバー、ベルリンで一緒に働く仲間を募集しています!

興味のあるかたは是非応募おまちしています!

採用情報 | クラスメソッド株式会社

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.